オランダ 歴史 美術館・博物館

VOCの資料に囲まれて幸せ過ぎる【VOCアーカイブ】

2020年6月21日

( ゜▽゜)/こんにちは!マリ姐です。

自粛生活でたいして春を楽しめないまま、梅雨に突入しちゃいましたね。

私は湿度が大の苦手なので、きっついです。そして、気圧の変化に弱いので、沖縄付近に台風がくると、頭痛に悩まされます。

今年はどれだけバファリンを消費するのやら。
出来るだけお世話になりたくないニャ

 

さて、今回はずっと放置していたレポです。何回かに分けてやります。

実は2018年にネ申イベントがあった。

当時は入口付近が工事中でした。

タイトルのVOCアーカイブとは、2018年、デン・ハーグナショナル・アーカイヴにて行われた展示イベントです。

オランダ東インド会社(以下、VOC)の資料しかないなんて、私の為の催し物としか思えない。ナショナル・アーカイヴが所有している貴重な資料に加え、アムステルダム国立美術館、アムステルダム博物館、ロッテルダム海事博物館などから借りた多数のVOC資料が集まりました。

中の人がネット検索でたまったま見つけたのよね。
オランダ旅行の日程とかぶっていたので行ってきたニャ

仮入口の横にさりげなく出島の絵!

料金とかよくわからないで、とりあえず行ってみたところ、ミュージアムカード見せたらすんなり入れてもらえました。

ご覧の通り、ほぼ貸し切り状態で思う存分展示を堪能してきました。観光客が来ることはほとんどないんだろうなぁ。タブレットで展示品の解説を見ることができ、それも全部撮影してきました(根性w)

3-4時間居座ってたかなぁ。初めて見るものだらけで楽しかったですよ~

さすがに200点以上あったので、全部は紹介できないんだけどね。
日本では見られない貴重な資料だから紹介したいのニャ

というわけで、歴史小話をいれつつ、展示品を紹介してきたいと思います。

 

VOC syboliusm

Nicolaas Verkolje, 1702-1746

この絵画にはVOCアムステルダム支社の象徴が描かれています。中央の女性は、VOCのアムステルダム支社を表し、商業の守護神とされるマーキュリーが傍に立っていて、海の神であるネプチューンが右にいます。バックには帆船がばっちり!

青いのがマーキュリーなのかしら?
右にいるのがネプチューンなら、立っている男性は何者なのニャ

解説に書いてない(;^ω^)

 

Seascape

Hendrick Cornelisz Vroom, 1629

ヘンドリック・コルネリス・ブルームは躍動感ある船を描き、細部にまでこだわりを持つ画家です。オランダから東インド方面に航海していた船は大体このタイプだったそうです。

この船が商業用なのか軍用なのか判別するのは難しいらしいわ。
17世紀初頭にVOCとオランダ海兵隊は同じ種類の船に乗っていららしいニャ

ヘンドリックはこの手の海景を描いたヨーロッパ最初の画家の1人で、自身がポルトガルにて難破した時の出来事を絵画にしたところ、それが良い値段で売れたそうで、それ以来、海事画家になったのです。

 

VOC governance

The organisation of the VOC Anonymous, 1700-1701

VOCは17人会と呼ばれる委員会を中心に動いていました。年に2、3回、アムステルダムもしくはミデルブルグで理事会が開催され、6つの支社の代表が集まりました。

ここの読者なら6つの支社すべてを言えるよね!
アムステルダム、ミデルブルグ、ロッテルダム、ホールン、エンクハイゼン、デルフトだニャ!Σd(゚∀゚d)

 

VOC ship D'Batavier

わーい!帆船模型だ~
写真がブレてて申し訳ないニャ

18世紀のVOC船、D'Batavierの模型です。砲門は42門搭載していました。VOCの6つの支社はそれぞれが船を建造する必要があり、1602年から1795年の間に、全部で1465隻の船が造られました。

アムステルダムで728隻、ミデルブルグで306隻だったそうです。

18世紀に東インドに旅立ったVOC船は出発時、このリストに記録されました。乗組員、船長の名前、船の建造年、船の長さと重量が記載されています。

乗組員の25-50%は外国から雇っていたらしいわ。
VOCの規模が大きくなるとインド、インドネシアからも雇ったのニャ

 

VOCの重要人物

右からWillem Jansz van Loon、Jan Pieterszoon Coen、Wollebrand Geleynssen de Jongh

ヴァン・ローンは1602年のVOC設立から1618年に亡くなるまで、ロッテルダム支社の総督の1人でした。彼の着ているベルベットの服、毛皮から大変裕福だったことがわかります。

アムステルダムのカナル沿いにはヴァン・ローン博物館があって、子孫が経営しているのよ。
VOCでどれだけ稼いだのかよくわかる博物館だニャ。豪華なお屋敷だったニャ。

そういえば、その博物館についてはレポしてなかった。。。(;'∀')

中央のヤン・ピーターズーン・コーンについては以前取り上げたので、そちらをご確認下さい。

ホールンの街を守る2つのゲート【ホールン街歩きレポ③】

( ゜▽゜)/こんにちは!マリ姐です。 ホールン街歩きはまだまだ続く! ホールンの街を歩こう!③ 今回のルートマップ 今回レポするのは赤い印のところです。水色の印は特徴あるレリーフなどがある建物ですが ...

Wollebrand Geleynssen de Jonghは今回初めて知った人物ですが、孤児院から脱走し、インド商人になり、最終的にはVOCのペルシャ総督まで昇り詰めた人物です。彼が職務を終えてオランダに帰国した際には、名誉勲章と黄金の鎖を授与されました。

ちなみに日本にペルシャ絨毯が入ってきたのは、VOCが運んできたのが最初とされているわ。
VOCから日本に入ってきた文化は多いのニャ

 

というわけで、今回はこれくらいで。次回へ続く~!

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