連休は家に引きこもっておりました。明日からまた連勤だよ~行きたくないよ~。
さて、フィレンツェ歩きの続きです↓
メディチ・リッカルディ宮殿
サン・マルコ美術館を堪能した後、中心地までの導線上に行ったことなかったメディチ家の宮殿があったので、寄ってみることにしました。
メディチ・リッカルディ宮殿は、15世紀にメディチ家のコジモ・イル・ヴェッキオが注文し、17世紀にはリッカルディ家所有になった宮殿。ピッティ宮殿に引っ越すまでメディチ家はここに住居を構え、メディチ銀行本店としても機能していました。お金持ちの家としては外観が地味ですけど、妬みや反感を買わないようにあえて控えめにしたという話。
フィレンツェカード利用可能。
ここも時期・時間帯によっては静かに観光できるスポットだと思います。私達が行った時はガラガラでした(9月下旬午前中)。バカンスの真っ最中はわかりませんけど。入口はこの写真の反対側なので注意です。
入るとすぐに中庭にでます。中庭って敷地が広くないと作れないですし、造りが複雑になる分、建築費もかかるでしょうから、ゆとりがないと持てないイメージ。
マージ礼拝堂
この宮殿の目玉はマージ礼拝堂。かなり狭い部屋三方向の壁に、べノッツォ・ゴッツォリが描いたフレスコ画があります。テーマは東方の三博士の礼拝。窓のない部屋なので、いい状態で保管されています。
「東方の三博士」とは
イエス・キリストが誕生した時に東方からやってきて、拝み、贈り物を捧げた人達のこと。三賢者、三賢人と呼ばれることもある。具体的な人数はわかっておらず、贈り物が3つだったことから三人という説が定着したとされる。
ここには当時実在した人物や故人が描かれています。右の白い馬に乗っているのはロレンツォ・デ・メディチの少年姿。後ろに続く人々もメディチ家の面々です。
豪華な内装が続く
礼拝堂が見終わったらひたすらゴージャスな内装を見学。天井高~い!窓回りにもフレスコ画が!さすが宮殿・・・。ここはダンスフロアっぽいから、ここで毎晩のように舞踏会が行われていたのかも?
ちなみに、電気代節約なのか美術品保護の観点なのかはわかりませんが、電気はついていなくて相当暗いです。上の写真はこれでも明るく加工してあります。できればシャンデリアが点いているのを見たかったですね。
右がコジモ1世・デ・メディチで左がコジモ3世・デ・メディチ・・・両方ともトスカーナ大公になっています。メディチ家にはコジモが4人もいるのですね・・・家系図を見てみると、他にもロレンツォ、ジョヴァンニ、マリアなどは同じ名前が複数並んでいて、こりゃ把握するのが大変だ~(^▽^;)
鏡の間
こちらは1685年リッカルディ家が拡張して作らせた鏡の間。ルーカ・ジョルダーノによる天井画が見応えあります。近々イベントでもあるのか、スクリーンと椅子が用意されていました。座って一休み&じっくり観賞タイム♪
フレスコ画ってやはりその場で見ないと本当の良さはわからない。礼拝堂とこの部屋だけでも見る価値は十分あると思うので、フィレンツェの定番スポットを見終わった人は是非、ここに来て欲しいです。
メディチ・リッカルディ宮殿はメディチ家ゆかりのサン・ロレンツォ聖堂からすぐのところにあります。また、サン・マルコ美術館の前からまっすぐ歩いて5分くらいです。礼拝堂は本当に狭いので、じっくり見たい人は空いてる時間を狙ってみて下さい。
以上、マリ姐でした!