今回はパースを観光する前に知っておくとより楽しめるであろう歴史話をお伝えしようと思います。
パースは大航海時代の聖地の1つ!
私がパースを旅先に選んだ理由は大航海時代にゆかりのある場所だったから。かなり濃い聖地巡礼ができたので個人的には大満足でございました。
ANAがパースに直行便を飛ばしたので、今後もパースに行く人は増えると思います(SFC修行僧も行くのかな?)。景色きれー!とか動物かわいー!で満足する人もいるとは思うのですが、行く前にこの歴史は知っておいて損はないと思いますので、紹介させていただきます。
何人かの名前はでてきますが、大事なのは最後にでてくる人物。今度、旅行記で何回かでてくる予定です。
未開の地だったオーストラリア
15世紀前半はまだオーストラリアという名前もなく、そこに大陸があるともわかっていなかった時代。
1606年、ヨーロッパ人で最初にオーストラリアに到達したのは、オランダ東インド会社(以下、VOC)のウィレム・ヤンスゾーン(Willem Janszoon)でした。
彼はヨーク岬半島を視認し、その周辺を地図にしました。この時点ではまだオーストラリアが巨大な大陸だとはわかっていません。
1616年、同じくVOC船長のダーク・ハートッグ(Dirk Hartog)が今度はオーストラリア西海岸を初めて確認します。
彼が上陸した島は現在ダークハートッグ島と名がついています。ここもいつか行ってみたけど・・・行くの大変そう・・・w
探索と発見
1694年、VOCの船がケープタウンからバタヴィアに向かったまま、行方不明になりました。
2年後、同じくVOCに所属していたウィレム・デ・ブラミング(Willem de Vlamingh)がその船の探索を命じられ、オーストラリア西海岸に向かいます。
探索中にロットネスト島を発見。これについては後日触れます。
その後、ブラミングは西オーストラリアに上陸し、川を探索している途中で、それまでおとぎ話とされていたとある鳥を発見します。
それが、コクチョウ(黒鳥)です。
黒鳥はオーストラリア固有種であり、ブラミングは最初に見たヨーロッパ人と言われています。
現在では他の国にも移入しています。日本では郡山市で見かけることもあるとか。黒鳥は渡り鳥ではなく、生まれた場所で一生を過ごすので、他国にいるとすれば、動物園から逃げ出したのか、はたまた密輸入か・・・。
今回、残念ながら見ることはできなかったのですが、以前アデレードで偶然見かけた時に感動したなぁ♪上の写真はアデレードで撮影したものをひっぱってきました。
ちなみに、黒鳥がヨーロッパで初めて紹介された時、いないと思われていた動物が実際に存在していたことで、人々に驚かれました。「ありえない、想像できないことが実際に起こる」ことを、「ブラック・スワン理論」と言います。
黒鳥といえば『白鳥の湖』
ところで、黒鳥といえば皆さんが思い出すのはバレエ『白鳥の湖』ではないでしょうか。
※3:07から32回転グランフェッテ!
私も見て癒された記憶しかありません。もし出会ったのであれば、優しくしましょうネ。
というわけで、黒鳥は西オーストラリアを象徴する鳥。ブラミング、黒鳥、そして後日でてくるクオッカが、今回の旅のポイントです。
次回は、スワン側沿いをお散歩します。写真多めでいきます。
以上、マリ姐でした!