今日はオランダ北部のエンクハイゼンにあるマニアックな博物館を紹介したいと思います。
ゾイデル海博物館(Zuiderzee Museum)
かつてのゾイデル海沿岸の暮らしを再現した、広大な敷地面積をもつ博物館です。
エンクハイゼンはホールンと同様にゾイデル海沿岸の港町として栄えていました。しかし海抜0メートルの国であるオランダはたびたび洪水に悩まされており、国は大堤防を築くことを決意します。堤防によって海水は淡水になり、ゾイデル海はアイセル湖となりました。
この博物館は、ゾイデル海沿岸に住む人々の歴史、現状、未来に焦点を当て、屋外と屋内と分けて展示しています。
とはいえ、日本語の情報が少ないことから、マニアックな部類に入るでしょう。
営業時間
屋内博物館(Indoor Museum)は季節を問わず営業していますが、屋外博物館(Outdoor Museum)は冬場営業していません。なので、どちらも楽しみたい方は、屋外が営業している時期に来るのがベストです。私は3度目にしてようやく屋外博物館に行くことができました。
ミュージアムカードは利用可能。
アクセス・2通りの行き方
エンクハイゼンはアムステルダムから電車で約1時間。エンクハイゼン行きに乗れば終点です。ホールンからは約30分。
屋外博物館と屋内博物館、どっちを先に行くかで動きが違います。
屋外に先に行く場合は観光案内所でチケットを購入後、裏からでる船に乗り、博物館へ。屋外の後に近くの屋内博物館に移動。
屋内を先に行く場合は、徒歩で屋内博物館まで移動(青いルート)。その後、すぐ近くの入口から屋外博物館へ(赤いルート)。
往路も復路も船が来る時間ははっきり決まっていないようでした。人を乗せるためにもう一ヶ所寄るので、往路で船に乗る場合の方が乗船時間は長いです。船を堪能できたので、私はそれでよかったと思っていますが、エンクハイゼン駅から屋外博物館の入口に着くまで45分かかっています。
船で博物館に行く方がワクワク感があるので、天気が良ければ往路で船を使うことをマリ姐はおすすめします。
屋外博物館へ
まずは観光案内所でミュージアムカードを見せて、チケットとパンフレットをもらいます。
観光案内所ウラの船着き場で船を待つのですが・・・なかなかこなーいw
この日は太陽ギラギラで、とにかく直射日光がつらい。頭皮はノーガードだったので、皮膚の色が変わってしまった・・・
ここでチケットを見せて乗船します。
エンクハイゼンもホールンと同じく、ヨットがたくさんあり、このような大きな船もたくさん停まっていてテンション上がる!
海から見たエンクハイゼン。ドロムダリスの塔と南教会。こんな天気のいい日に船に乗れるなんて得した気分♪
最初は屋根のないところに座っていましたが、日差しが強すぎて室内へ移動(;^ω^)
やっと屋外博物館に着きました。この地図を見るとわかりますが、広い・・・
とりあえず一番近い建物内へ。
ここには歴史パネルの展示がありました。やはり東インド会社との関わりははずせないです。
この博物館は日本でいう明治村みたいなものだと思います。建物の中は、昔の生活の様子を再現していたり、生活に基づいたパネル展示、アートが展示してあるところも。広場には子供が遊ぶ玩具が置いてあって、大人も一緒になって遊んでる姿が印象的でした。
レンガ造りのおうちが可愛いです。中に入ると、本当に人が住んでいるような雰囲気なので、留守中に入り込んでしまったかのような感覚を覚えます。
ここではボランティアが当時の格好をして、まるでそこに暮らしているかのように振舞っています。話しかければ説明もしてくれるみたいです。
のどかだなぁ・・・癒される。ここは時間の流れが違う気がします。
本当に静かで、波と風の音、鳥と家畜の声しか聴こえない。二日前に東京にいたのがウソのよう・・・
海側はより田舎らしい建物が多く、陸地に近づくにつれてより洗練されたおうちが多くなります。ちゃんと中心地には教会もある。
博物館内にはカフェやレストランもあります。天気がよいので、どこを撮っても絵になりますね。
お肉屋、看板屋、ロープ屋などなど・・・いろんなお店があります。お菓子屋さんは実際に購入できるようでした。あと、郵便局からハガキをだすと、ちゃんと届くらしいです。
この日は民族衣装フェスがありまして、昔の衣装を着た人たちが音楽にのせて行進しました。ちなみに館内では子供の衣装貸し出しサービスがあります。
屋外博物館まとめ
ゾイデル海沿岸の歴史や生活を学びつつ、自然に癒される博物館。ここで過ごす時間は相当贅沢だったように思います(どんだけ病んでいたのかw)
建物や雰囲気で当時の様子はわかるので、言葉はあまり気にせず楽しめるのではないでしょうか。
タイムスリップしたい人は是非、行ってみてください。