
今回は私達の身近なところに大航海時代があったよ~というお話です。
今さらながら気づいた。
最近、スターバックスのアーモンドミルク ラテにハマっている私なのですが、ふとカップのマークを見て気づきました。
このロゴ、セイレーンじゃない?



昔のロゴだとわかりやすい。
セイレーンといえば美しい歌で船乗りを魅了する海のモンスター。英語読みではサイレン(Siren)。
セイレーンから連想するものはやはり航海でしょう。17世紀の大航海時代からコーヒーが世界に伝わり、人々を魅了したって意味でセイレーンにしたのかと思われます。


ちなみに左のロゴが右に変更されたのは、「股を開いている女性がエロい」という苦情が寄せられたからだそうです。そういう視点で見る人の方がよっぽど・・・ねぇ。


最近ではよりアップになって、ヒレは先っぽしかわかりません。だから私もセイレーンだってなかなか気づかなかったのですよ。もしかしてさらに苦情が来たとか?(;'∀')アリエルー
最初は魚じゃなくて鳥だった。

wikimedia commonsより
セイレーンはギリシャ神話に登場するのですが、最初は下半身が鳥でした。ギリシャ語で羽根と鱗が同じ単語であったことから、解釈違いが生まれ、後に魚とされたようです。
人魚のような見た目だったり、スタバのロゴのようにヒレが二つに分かれていたり、いろいろな構図があります。


ゲームとかでは割と鳥バージョンがでてくるようですね。中には羽根とヒレ両方備えているキャラクターもありました。何でもありですねw
セイレーンを描いた絵画
そんなセイレーンですが、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場する為、それをモチーフとして描いた絵画が多数存在します。



ハーバート・ジェームズ・ドレイパー 『ユリシーズとセイレーンたち』


オデュッセウスはセイレーンの対処方法を知っていて、部下には耳栓をつけさせ、自分は歌が聞きたかったので、あらかじめ暴れないようにマストに括り付けておいてもらったんだそう。そして、歌を聞き、「海に行かせてくれ~!!」と暴れたらしい(オイオイ)
だから部下の顔は冷静なのに、オデュッセウスだけ取り乱してる感があるわけですね。


また、セイレーンの絵画と言っても、ヒレなしの女性描写がけっこう多いのです。以下の絵画はグロテスク苦手な方は注意!

ウィリアム・エッティ 『セイレーンたちとユリシーズ』 Manchester City Galleries


『オデュッセイア』にはセイレーンの外見が描写されていないので、「陸に上がるとヒレが足になる」という解釈で描いている絵画がけっこう多いそうです。ただ、裸婦が描きたくてセイレーンを描く人もいたらしいけど。
実際の遺体を見て描かれた死体の描写と、セイレーン達の陽気な感じのギャップがこの絵画のコワさを際立たせてますね。
というわけで、
身近にあったスタバのロゴは、大航海時代を感じるものだったというお話でした。セイレーンのマークがついたスタバカードもある意味、大航海時代グッズというわけですね!


さすがに破産するので、それは止めておきますが、スタバのマークを見るたびに、
「大航海時代・・・(* ̄▽ ̄)フフフッ♪」と思うのは止められないでしょう。
以上、マリ姐でした!