新しいPCが素晴らしいです。タブいっぱい開いても重くならない!これでサクサク更新できるぞ~!と思いきや、足りないのはPCのスペックではなく、自分の集中力だったらしい(;´∀`)ダメジャーン
誰か集中力上げる術を教えてください。。
オランダ北部はエンクハイゼンも行くべし!
ホールンもマニアックでしたが、それなりに観光客用のアクティビティが用意されているところでした(日本語対応じゃないけど)。しかし、エンクハイゼンはさらにマニアックで、日本のガイドブックではほとんど取り上げられていません。
しかーし!こちらも歴史ヲタには見逃せないスポットがたくさんあります。
ホールンを攻略したら、今度はエンクハイゼンに行くことをオススメします!
エンクハイゼン(Enkhuizen)はどんなところ?
ニシン漁で栄え、オランダ連合東インド会社(VOC)の支社が置かれて大繁栄した港町。
かつてはオランダ最大の港湾都市でしたが、堤防が築かれゾイデル海がアイセル湖になったことにより経済は衰退。その後、ゾイデル海博物館を作ったことで復活したとのことです。海沿いやメインストリートにあるレストランには人がいたので、休日のリゾートとして人は来ている様子でした。
ゾイデル海博物館に行くのであれば1日使って観光したいところ。ゾイデル海博物館(屋外2時間、屋内1時間)、ボトルシップ博物館1時間弱、街歩き1-2時間で、ランチor軽食をとる時間も考えると、昼前には着いていないと時間が足りないかな。
※エンクハウゼンやエンクホイゼンと表記されることもありますが、マリ姐はエンクハイゼンで統一します。
エンクハイゼンへのアクセス
アムステルダムからエンクハイゼン行きの電車にのって約1時間。ホールンからは約30分。
デン・ハーグからはかなり遠いと感じたので、行くならアムスからがオススメ。
エンクハイゼンを歩こう!①
ルートマップと注意点
エンクハイゼン駅からスタートして主要スポットを巡るルートです。エンクハイゼンの町は16-17世紀に拡張されていまして、濃いオレンジルートで拡大前のスポットは回れるようになっています。ゾイデル海屋外博物館に船に乗って行く人は屋外博物館をでた後、⑤から始めて最後に②ー④を回るといいかと思います。
薄いオレンジルートは、体力と時間がある人、エンクハイゼン歩きに1日を捧げられる人向けの追加ルートです。
拡張部分はほぼ住宅街で、太陽を遮るものはありません。歩くならば万全の準備を。スポットはそんなにないので、効率重視の方はスルーしてOK。博物館に時間を割いた方がいいと思います。
また、青丸マークは主に17世紀に建てられた特徴のある建物。パッと見だとわかりにくいのもあるので、あくまで目安として考えていただければ。
今回は⑪まで紹介します。
そしてこちらがVOCお抱え地図職人ブラウの描いたエンクハイゼンの地図。これと照らし合わせながら歩いていきましょう!
①駅前の看板とマリーナ
まずは駅をでてすぐのところにある看板を見てテンションを上げます。歴史ある街に来たんだなーと実感します。
春夏に来ると木々は緑ですが、秋に来るとこんな感じ。かつてはここに帆船があったんだ・・・と脳内変換です。マリ姐おすすめの撮影スポット。
②Drommedaris(ドロムダリスの塔)
16世紀に建設された、要塞でありゲート。エンクハイゼンのシンボルです。
最初はZuiderpoortまたはKetenpoortと呼ばれており、八十年戦争後に修復されて今の状態になったようです。現在は文化センターとして利用されています。キリのいい時間に来るとカリオンの音が聴けますよ♪やったことないんですが、試しに動画UPしてみましょう。
塔の入口にはエンクハイゼンのニシン3本マーク。古地図にも描かれていますが、女性が含まれるバージョンも正式なものだそう。
塔の前にはエンクハイゼン出身のパウルス・ポッテル(1625-1654)の像。
牛や馬をよく描く画家で、アムステルダム国立美術館とマウリッツハイツ美術館に作品が展示されてます。牛と馬の絵画があったら名前をチェックしてみてください。
③Flessenscheepjes Museum(ボトルシップ博物館)
世界一のコレクションを持つボトルシップ専門の博物館。
かつてはSpuihuisjeという水門を管理するコテージでした。地図にもちゃんと載ってます。
④Engelsche of Oostindische Toren(英国もしくは東インドの塔)
1829年に破壊されてしまいましたが、かつてここには塔が立っていました。なので正確には跡地です。
右が東インドの塔。1400年前後に建てられたもので、事務所を作るまでVOCがここで会議をしていたようです。
残っていたらエンクハイゼンの観光名所になったでしょうに・・・ここから海沿いを歩いていきます。
⑤Het Staverse Poortje
エンクハイゼンの海沿いにある洪水対策用の海壁(Zeemuur)ゲート。桟橋と市内を繋いでいました。
この目の前にVOC倉庫がありますから、きっと東洋から運ばれた品々がここを通って、倉庫に運ばれたんですね。
⑥Oost-indisch huisとVOC-pakhuis het Peperhuis(東インド会社と倉庫)
大きなギザギザ屋根の建物がVOC倉庫のペッパーハウスで、現ゾイデル海屋内博物館。道を挟んで手前が東インド会社事務所の跡地です。
ペッパーハウスはPieter van Berensteynという裕福な商人が1625年に建設しました。のちにVOCが買い取っています。
ゾイデル屋内博物館についてはこちら↓ ( ゜▽゜)/こんにちは!マリ姐です。 ゾイデル海博物館の続きです。 前回の屋外博物館の様子↓ こちらはゾイデル屋外博物館のもう1つの入口&出口。私は船に乗って海側から入りましたので、ここが出口になり ...
ペッパーハウスで大航海時代ヲタは幸せに浸る【ゾイデル海博物館②】
東インドの塔が小さすぎたので、1630年に建設されたVOC事務所。1816年に火事で焼けており、再建されることはありませんでした。こんなに素敵な建物だったのに、今はないだなんて。。。。
空襲や火事で失われている施設が多いのが残念ですね(´・ω・`)
⑦Scheepswerf VOC(東インド会社造船所)
現在は住宅地になっていますが、かつてはVOCの造船所がずーっと水路沿いに並んでいました。
上の写真はこの地図の下にある橋から撮影したものです。青い屋根の建物はVOCの事務所。現在の芝生部分は、埋め立て後にできたもので、昔はもっと水路の幅が広かったのです。
VOCは約200人を雇用し、1602年から1794年にかけて、120隻ほど造船しました。
付近には、材料を保管しておく倉庫や、船大工の家がありました。
今は水遊びをする子供の声が聞こえますが、当時は船を建造する音が響いていたに違いない。どんなに活気があったんでしょう。ここは妄想力を発揮するところです!
⑧Stadsgevangenis(刑務所)
左の建物は1612年に建てられた刑務所でした。市庁舎の真裏にあり、内部には牢屋も拷問器具も昔のままで残ってます。ネットで写真を探しましたが、けっこう生々しい感じで残っているようですよ。
水路沿いにありますし、航海で得た捕虜なども収監されたのかもしれない。右にある建物も造りからして同じ時期に作られたものと思われます。大体、ギザギザ屋根は17世紀の建物であることが多いので、わかりやすいです。
ここは夏のバカンスの時だけ1ユーロで見学できる施設で、2018年は7月7日から9月9日まで午後1-5時に営業しています。
⑨Stadhuis van Enkhuizen(市庁舎)
1686-1688年に建築家Steven Vennekoolによって建設されたバロック様式の建物。休日にしか来たことないので、いつもひと気がないんですが、平日は公務員がここで働いているはず?
同じ角度で比べるのもまた楽しい。ギザギザ屋根の建物が減っているのがわかりますね。
⑩Waaggebouw Enkhuizen(計量所)
17世紀前半に建てられたもの。医者が利用していたり、チーズ計量所だったことも。オランダ北部では珍しく残っている初期ルネサンス様式の建物だそうです。建築に詳しくないので、どのへんが初期ルネサンスなのかわかりませんが・・・(;'∀')
前回来た時、期間限定のVOCエンクハイゼン博物館がこの建物の中にありました。まるで私の為に開催されたかのような催し物でした。
⑪Zuiderkerk(南教会)
エンクハイゼンの東に位置する、15世紀に完成した教会。16世紀ににカトリックからプロテスタントに引き継がれたそうです。上の方が改装されてるのかなーキレイですよね。
タワーのトップが、ホールンの破壊されたゲートと同じくたまねぎ型です。イスラムっぽいと最初思っていましたが、ロシア建築物に多いので、もしかしたらそちらの影響なのかもしれない。そっちの方が地理的にも近いですしね。
どうやらここも、刑務所と同じく期間によっては公開されている模様です。